まずはいいアドバイザーを探そう! その2
前回、資産運用に成功する第一歩として、良いアドバイザーを見つけようとお話をしましたが、では、どうすれば良いアドバイザーが見つかるのか。今回はそんなお話です。
前回の記事では、証券会社の担当者はアドバイザーであると同時に証券会社の社員であるので、利益相反することもあるといったことを書きました。
ということは、アドバイスを受けるべき人とは、まず、この条件に該当しないような人に相談すれば良いということになります。
そんな人はいるのでしょうか?
方法その1 まずは自分で情報を集める
資産運用に関するノウハウについては、関連本やネットで検索しても山ほど出てきます。コツコツと自分で勉強し納得しながら判断したいという人は、その気になれば情報を得ることは難しくありません。
投資信託に関する基礎的なデータをみるにはモーニングスターのHPがおすすめです。いろいろなランキングや数多くある投資信託の中から詳細な条件を設定して自分にあったファンドを見つけ出すこともできるでしょう。
ただ、この方法も結構な労力と精神力が必要ですね。だから投資信託はハードルが高いんだ!という方には
方法その2 IFAに相談してみる
IFA?何それ?と思われる方が多いと思います。IFAを簡単に説明すると
IFA=Independent Financial Advisor
です。独立系ファイナンシャルアドバイザーなんて言い方をする場合もあります。なんのこっちゃ?となると思いますが、日本語では金融商品仲介業者と言われています。これでもまだなんのこっちゃ?だと思いますよね?
簡単にいうと特定の金融機関に属さず、独立・中立的な立場から資産運用のアドバイスを行う専門家をいいます。この人たちは内閣総理大臣の登録を受けてアドバイスを行うので少なくとも怪しい人たちではないと思ってもらっていいと思います。
(IFAのイメージ)
IFAは業務委託先数に制限はありません。実際に複数の証券会社と契約を結んでいるIFAもいます。
IFAの歴史は日本ではまだ浅く、2003年5月に証券取引法(現金融商品取引法)が改正され2004年1月から証券会社以外の個人や法人が証券会社から委託される形で始まりました。2004年12月からは銀行の金融商品仲介業が解禁されました。
日本で初めにIFA業務を開始したのは、日本インベスターズ証券(現SBI証券)で、その後、日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)、三菱証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)、楽天証券等が参入しました。
現在では、SBI証券や楽天証券が非常にIFAに力を入れています。
IFAに相談するメリットは?
IFAに相談するメリットとしては前述したような独立性に加え、資産運用にかかるマネープランや相続といった幅広い相談に対して、アドバイスを受けることができるといった点にあります。弁護士や税理士と連携しながら専門的なアドバイスを行う場合もあります。
そしてIFAは具体的な個別商品まで踏み込んで提案することが可能なので、購入後のアフターフォローまできめ細かなサービスを受けることが期待できます。
金融先進国であるアメリカでは、独立系のファイナンシャルアドバイザーがいち早く普及してきました。今ではファイナンシャルアドバイザーの70%以上が独立系だともいわれています。
なので、金融アドバイスに対して手数料を払うということは一般的なサービスとしてとらえられています。
日本ではいまだにアドバイスは販売する金融機関から当然ただで受けられるものという感覚の人が多いと思いますが、タダより高いものはありません。
今後、資産運用に関するニーズが高まるにつれこうした金融アドバイスに対するニーズは高まってくるでしょうし、これに対して手数料を払うという感覚がアメリカ並みにわが国でも定着するものと思われます。