こんな時でも新型コロナの影響を受けないファンドがあった!!

皆さんこんにちは。

資産運用をするうえで、効率的に運用したいと誰もが思うと思います。では、効率的な運用ってなんでしょう?

 

これを測る一つの指標に「シャープレシオ」というものがあります。

 

このブログの用語集でも「リスクに対してリターンがどのくらいかを計る指標で、多くの評価会社が評価指標として採用しています。米国のシャープ博士が考案したのでこのように呼ばれています。」と書かれているとおり、リスク1単位当たりのリターンを数値化したものと考えてもらえればよいと思います。

 

数値が高ければ高いほどリスク1体位で得られたリターンが高かったことを表します。

 

みんかぶ投信の直近の期間1年間でのシャープレシオのランキングのページを見ると最近の1位は「あい・パワーファンド(愛称:iパワー)」というファンドで、設定からちょうど1年が経過したファンドでした。

 

しかも2位とかなりの差をつけてのダントツの1位!いったいこのファンドの正体は?

 

○ iパワーを詳しく見てみる

iパワーの目論見書を見てみると、ファンドの目的に「主として先進国通貨の外国為替証拠金取引に実質的に投資を行うことにより、安定的な収益の確保および信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行います。」

 

んっ?「委託証拠金取引に実質的に投資?」あまり見慣れない言葉です。投資信託といえば普通、株式や債券に投資し、投資資産の成長を目的に投資するというのが定番ですが、委託証拠金取引とはなんでしょう?

 

目論見書を読み進めていくと次のような説明があります。

 

これを見る意限りでは、委託証拠金取引とはいわゆる通貨取引であり、売りと買いの差金で収益を上げていく仕組みのようです。

 

ということはマーケットの環境に関係なく、通貨取引がある以上投資可能なわけで確かに新型コロナの影響を受けないというのもうなずけます。

 

 

このファンドは、上の図にある通り、資産の成長とは関係なく、いかにして裁定取引の機会をとらえるかがポイントとなるようです。

 

○ このファンドは100%儲かるファンドなのか

 

投資の世界において「100%」儲かるという話が出たらそれは間違いなく詐欺です。気を付けましょう。しかし、このファンドの基準価額を見る限りほぼ直線的に右肩上がりに上昇しています。

 

 

リーマンショックを上回るといわれるマーケットイベントがありながらもこれほどまで直線的に上がっていくファンドは見たことがありません。

 

しかしよく見ると、微妙ですが下げる時があるようです。目論見書によると通貨取引の差金決済で利益を上げるファンドであれば、基準価額が少しでも落ちるのは説明がつきません。

 

ここからは私の予測ですが、一部外貨のままポジションを持ち続けているか、100%差金決済できるとは限らないということだと思われます。

 

マンスリーレポートでは、メインファンドのSpectra SPC -Powerfund JP Segregated Portfolioの資産別残高がわからなく、通貨別寄与率しか載っていないので外貨ポジションについてはわかりませんが、興味のある方は直接運用会社に聞いてみるとよいと思います。どこの運用会社もどうですが、割と丁寧に教えてくれます。

 

○ iパワーは買いなのか?

このようにこれまでにない(と思われる)コンセプトのiパワーは無敵のように見えますが、買いなのでしょうか?いくつか気を付けておくべき点があります。

 

(1) 通貨取引のマーケット規模

 

このファンドの信託上限は1000億円となっていますが、本当に1000億円まで安定的に今のような運用ができるか注意しておく必要があると思います。

 

現在は取引量が多いメジャーなドル、ユーロ、英ポンドと対象としていますが、実際に取引の対象としている米ドルーユーロ、米ドルー円、米ドルー英ポンドで為替市場の約半分を占めているので、ファンド規模が大きくなるにつけどこまで収益機会をとらえることができるのか見ていく必要があると思います。

 

(2)取引モデルの有効性

 

この運用は、取引モデルとシステム環境に依存するところが大きいです。為替取引は現代では非常に高速の中で取引されており、この環境に対応していくには、運用とは異なるかなり高い能力が必要とされると思います。このファンドでは STIフィナンシャル・グループがこの部分を担うこととされていますが、ここに依存する部分が非常に大きいといえます。

 

(3)びっくりするほど高い信託報酬

 

このファンドの信託報酬は実質的に3.96%(税抜)です。そのほかに運用が順調な場合、実績報酬(あらかじめ決定された基準価額を上回った場合一定割合を報酬として支払う)もかかります。とにかく高コストです。

 

まぁそれでも基準価額が右肩上がりに上がっているから文句ないでしょ。と言われればそうかもしれませんが、最近お目にかかりたくてもなかなか見られないほどコストが高いです。

もう少しコストが安ければそのパフォーマンスが際立ったでしょうからこの辺りは残念な気がします。

このファンドはまだ設定から1年しかたっていないのでもう少し様子を見てみたいですが、安定的なマネープール用においておくには一考の価値があるのではないでしょうか。

 

 

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