自分に対する投資についても考えてみよう!

皆さんこんにちは。

 

今回は、ちょっと視点を変えて、株式や債券への投資ではなく、自分に対する投資について考えてみたいと思います。

 

自分に対する投資って何?と思った方もいると思います。

 

 今回は社会人になって働きながら新たに専門的な知識をつける(=自分に投資する)制度について書いてみます。

 

 

リカレント教育とは

「リカレント教育」とは、「学校教育」を、人々の生涯にわたって、分散させようとする理念であり、その本来の意味は、「職業上必要な知識・技術」を修得するために、フルタイムの就学と、フルタイムの就職を繰り返すことですが、日本では、これまで終身雇用を前提としていることから、本来の意味での「リカレント教育」が行われることはまれでした。したがって、我が国では、一般的に、「リカレント教育」を広い意味でとらえ、働きながら学ぶ場合や心の豊かさや生きがいのために学ぶ場合、学校以外の場で学ぶ場合もこれに含めるのが一般的です。

 

 

なぜ今「リカレント教育」なのか

リカレント教育が必要とされる社会的な背景としてまず、超高齢化社会による長期的なキャリア設計の必要性があります。また、健康寿命も上昇しており、長期的な視野でキャリア形成を考えていこうという流れになってきています。

 

その他の背景としては、働き方の多様化があげられます。日本国内では、前回の年金制度改革の中でも取り上げたように、高齢者が積極的に労働に参加する仕組みが整備されつつあり、また、女性の社会進出、非正規雇用の増加、外国人材の活躍など、さまざまな働き手が増加してきています。そのような中で従来のような働き方、知見だけでは対応が難しく新しい知識を得る手段としてリカレント教育が注目されています。

 

 

リカレント教育を受けるメリット

では、リカレント教育を受けることでどのようなメリットがあるのでしょうか。まず1つ目は学習効率の高さです。一般的な教育の仕組みは若年時代に教育機会が集中していますが、これは学習した内容が将来的にどのような場面で役に立つのかイメージしずらく、なかなか知識が定着しない傾向があります。皆さんも高校時代、微分・積分が何に役に立つのか疑問に思いませんでしたか?

 

一方、リカレント教育では、社会経験を積んでいることから、自分の経験に即した問題意識をもって必要に駆られて学習に取り組むのが特徴です。学習する場では、主体的に専門的知識をや知見を深めることや、実際に仕事の場で活用することを見越した密度の高い学習をすることが期待できます。

 

日本のリカレント教育の現状

日本ではこれまで終身雇用制や長期雇用制を前提とした雇用体系が主でした。このような職場では学習手段はOJTが主体であり、一度働きに出てからほかで学び直すという方法はなかなか定着しませんでした。そのような環境もあり、日本では厳密な意味でのリカレント教育はほぼまれであり、企業で働きながら夜間や休日に学んだり通信教育、短期集中講座が中心となり、これらを広い意味でのリカレント教育として語られてきました。

 

政府の取り組み

超高齢化社会や働き方改革の流れを受けて、政府もリカレント教育の推進の為に積極的に取り組んでいます。人材が長く活躍できることを目指して継続的に「人生100年時代構想会議」を開催し、この中で4年制大学の25歳以上の入学率がOECD加盟国平均の16.6%と比較して日本は2.5%と低いことに着目し、リカレント教育の本格的な着手を明記しました。

 

 

その他の働く人のキャリア形成の支援

このほか、働く人のキャリアを支援する制度として「教育訓練給付制度」の拡充が図られています。これは雇用保険に加入していれば利用でき、資格取得費用の一部が国から補助される制度です。

制度は現在3種類あります。

 

 

 

これらの制度を過去に使ったことのある人も直近の使用から3年以上経過していれば何度でも利用可能です。

 

投資といえば株式や、債券をイメージしがちですが、ちょっと発想を変えて自分への投資を検討してみてはいかがでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。