あるテレビ番組から覚える違和感~よい資産運用とは~

皆さんこんにちは。

今回は、先日何気なく見ていたテレビから感じたちょっとした違和感について書いてみたいと思います。

 

そのテレビ番組はTBSテレビで放送している「ジョブチューン」という番組なのですが、この日は「セブン-イレブン❌超一流中華料理人」という企画で、セブンイレブンで売られている中華料理をその道の超一流職人といわれる料理人たちが「合格」または「不合格」をジャッジするという企画でした。

 

 

ここで、少し違和感を覚えたのは、料理人のコメントが主にその味についてコメントしていることでした。

 

当然、セブンイレブンの商品は、プロの中華料理屋の料理より格段に安く、セブンイレブンとしてはいかにして低コストでおいしい料理を提供するかに心血を注いでいるのであって、一方的に味のことだけ言われてもフェアではないような気がします。

 

この企画、これまでも同様のフォーマットでほかのファミレスや回転すしなんかもやっていましたがその都度、なんとも言えないもやもやした気持ちになっていました。

 

むしろ、職人側の料理をコストを考慮して、セブンイレブン側の人間がジャッジした方がすっきりとする気がします。(これだけいい食材を使ったらこれくらいうまいのは当然でしょって感じで。)

 

 

〇 これを資産運用に当てはめて考えてみると

資産運用をしていると、つい、「いくら儲かったか」のみに目が行きがちですが、“よい運用”というものを判断する際、リターンだけで判断してしまってよいのでしょうか?

 

短期の運用であれば株で一山当ててなんて発想で特定の株式に投資して、もしかして大儲けするかもしれません。でも、それは“投資”ではなく“投機”のようなものなのです。たまたま儲かったかもしれませんが、次は大損するかもしれません。

 

“よい運用”を考える際にまず重要なのが「リスク」をどれくらいとるのかを決めること。これは長期投資を行う条件の1つでもあります。

 

長期運用をあきらめるときは大体、資産価格が値下がりしてもうこれ以上の値下がりには耐えられないという状況になり損切りを行うというものです。(そして結構確率で損切りした直後に価格が持ち直したりする)

これは、本来自分がとりえるリスクを超えてしまっているからで、まず、自分がどの程度のリスクまでなら耐えられるのかしっかりと確認することが重要です。半値になってもなお持ち続けられるか、1/4までの下落なら耐えられるのかイメージしてみてください。

 

〇 自分の取りえるリスク量が決まったら

自分がどの程度のリスクにまで耐えられるか決まったらあとはそのリスクの中でどのようなものに投資するのか最もリターンを得られるかを決めればよいのです。つまり運用効率(シャープレシオ)が最も良い組み合わせを見つけていくことです。

これができればその人にとって最も理想的な運用ができることになりますが、現実的にはそう簡単ではありません。

投資対象資産の運用状況はその時の環境によって日々変わっていくので定期的に運用効率の良い運用になっているのか「健康診断」する必要があります。

 

 

〇 話は戻りますが。。。

先ほどの「ジョブチューン」ですが、これはリターン(おいしさ)ばかり評価していてリスク(コスト)に対する評価がないような気がします。これが私のもやもやの原因のような気がします。

より低いコスト(リスク)でよりおいしい料理(リターン)をどれだけ追及できているか(シャープレシオ)を追求してもらいたいものです。

是非次回はセブンイレブンが中華料理人を評価して「これはコストが高すぎて味に反映されていない」とか言ってぶった切って欲しいものです。

 

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