それでもアクティブファンドに興味がある人へ ~ダメなアクティブファンドの見分け方~

みなさんこんにちは。

 

6月28日の記事で書いた「金融庁レポートで明らかになってしまった日本のアクティブファンドの実力」で結果的にアクティブファンドよりもインデックスファンド(パッシブファンド)の方がパフォーマンスがすぐれていたという衝撃の内容を紹介しましたが、それでも“マーケット以上にパフォーマンスを上げないと意味なんじゃないの?”という意見の方もいると思います。

 そこで、今回は何とかよいアクティブファンドを見分ける手段はないか考えてみたいと思います。

 

〇 いきなり結論ですが。

まず、結論から申し上げますか、アクティブファンドの良し悪しを図る指標は存在しません。しかしながら最近「アクティブシェア」という指標が注目されつつあります。

 

 

〇 アクティブシェアとは

「アクティブシェア」とは、アクティブ運用する投資信託の銘柄の組入れ内容が、ベンチマークなどの市場平均の株価指数とどれほど異なるかを定量的に示す数値です。具体的には

で示され、iは銘柄の番号でnは銘柄の数、wiは対象ポートフォリオのi番目の銘柄の投資ウェイト、wbiはベンチマーク・ポートフォリオのi番目の銘柄の投資ウェイトを示しています。

はい、私もこの公式はよくわかりません(笑)

 

つまり、銘柄単位でどの銘柄にどれくらいの割合投資しているか、対象とする指数との差異を図るものです。

0~100%の値で示され、100%だと指数と全く異なることを示し、0%だと指数と完全に一致するということを意味しています。判断に当たって、どれくらいが適正化という水準は定まっていませんが、一般的にはアクティブシェアが60%以下だと“隠れパッシブ”の可能性が高く、80%以上あればまぁ合格点とみてよいと思います。

 

ただ、残念ながら個人投資家がアクティブシェアを簡単に入手して比較することは今の段階では難しい状況にあります。一部の運用会社が運用レポートなどで開示しているというのが実情です。この辺りは各運用会社も投資家保護の観点から積極的に開示して欲しいですし、比較するためにもモーニングスターあたりにがんばってもらいたいものです。

 

(アクティブシェアを開示している例)

(ありがとうファンド 月次運用レポート191号-2)

 

(ひふみ投信 運用レポート2020年6月度)

 

 

 

〇 隠れパッシブの問題点

一般にアクティブファンドはパッシブファンドと比較してコストが高く設定されており、パッシブファンドとパフォーマンスが変わらない場合、トータルリターンは確実にコスト分だけパッシブファンドに劣ることになります。そういう観点からは少なくともアクティブシェアは隠れパッシブファンドをあぶりだし“買ってはいけないファンド”を見つける1つの指標にはなりえると思います。

 

〇 アクティブシェアの注意点

 ただ、アクティブシェアも注意しなくてはならない点があります。例えば中小型株は、時価総額加重平均型指標であるTOPIXと比較した場合、組み入れ比率が小さいため、アクティブシェアの計算上は高くなる傾向にあります。また、組み入れ銘柄が少ないファンドも高くなりやすいという傾向があります。

また、アクティブシェアは、あくまで指数との乖離を定量的に示しているもので、アクティブ度合いが高いからといって必ずしもパフォーマンスが優位であるとは限らないことも意識しておく必要があります。

ただし、日経新聞の記事によれば、アクティブシェアが高いほどパフォーマンスは良好な傾向はあるようです。

(日経新聞「アクティブ型なのに隠れパッシブとは(投信観測所)」2020/7/9)

 

(日経新聞「アクティブ型なのに隠れパッシブとは(投信観測所)」2020/7/9)

 

 

〇 結局見えてきたものは

 ここまでで、少なくともアクティブシェアを開示しているファンドは、情報開示の含め有意な情報であると判断しているわけであって、あえてこの「ファンドは隠れパッシブファンドですよ」なんて言う情報は積極的に開示しないわけです。そういった観点からも、アクティブシェアを積極的に開示しているファンドの中から選択することによって、少なくとも隠れパッシブファンドを買ってしまうリスクは低減できると思います。

 

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